それでは、実際にどうやってKORG Gadget for Nintendo Switchを使って曲をつくるのか、見ていきましょう。
- 楽器を選ぶ
- 「きらきら星」をつくる
- 音を重ねる
- 音のタイミングを変える
- ベースを入れる
- クラップを入れる
- 「はじめてのガジェット」モード
これまでの【KORG Gadget for Nintendo Switch講座】はこちら
楽器を選ぶ
まずは楽器を選びます。今回はこの白い楽器を選びました。この「Marseille(マルセイユ)」には、ピアノやフルート、トランペットなど、皆さんがご存知の楽器が128個も入っています。
下の画面で、実際に楽器をどう鳴らすか決めていきます。四角を置いたところで音が鳴ります。上のほうに行けば高い音で、下に行けば低い音が鳴ります。
「きらきら星」をつくる
「きらきら星」をつくってみましょう。
できました!KORG Gadget for Nintendo Switchだけでなく、他のほとんどの音楽制作ソフトで、このようにマス目に音を置いていくことで曲がつくれます。楽譜が読めなくても、楽器ができなくても、まったく問題ありません。
音を重ねる
それではここにどんどん音を重ねていきます。まずはドラムを入れましょう。KORG Gadget for Nintendo Switchでは、ドラムの音をつくるための楽器は2つ。そのうちの1つ「London(ロンドン)」を選びます。
一番下の行がキック(バスドラム)で、ドラムセットの中で一番低い音。ここに等間隔で置いていきます。
下の動画で出てくるシンプルなパターンは「4つ打ち」と呼ばれ、ダンスミュージックでは極めて重要です。キックを入れるだけでずいぶん曲っぽくなりました。
次にハット(ハイハット)を鳴らしていきます。ハットは金属的な高い音が鳴る、シンバルの一種です。
次にスネアを鳴らします。小だいこです。
シンプルなドラムパターンができました。このキック・ハット・スネアの3つが、ドラムの基本的な構成です。
音のタイミングを変える
さて、このパターンからキックのタイミングを変えてみます。
ずいぶん雰囲気が変わったと思います。ハットのタイミングを変えても、かなり雰囲気が変わります。
ベースを入れる
ベースも入れましょう。ベースは低い音を鳴らす楽器です。ベースが得意な楽器「Dublin(ダブリン)」を選びましょう。
低めの音がカッコいいので、画面の下のほうに入れてみます。
これもキック同様シンプルに入れてみましょう。とても単純ですが、いい感じ!
クラップを入れる
さてここで、ドラムに戻ってクラップ(ハンドクラップ)を入れたくなりました。クラップとは拍手の音のことです。こんな音。
クラップの初体験は小学生当時に聴いたYMOの「千のナイフ」という曲。その衝撃が40年経った今もなお続いています。
クラップをスネアと同じタイミングで入れてみましたが……。
悪くはないのですが、1回だけのほうが私の好みなので、そうします。
スネア2回にクラップ1回という音を聞くと、私はディスコミュージックを感じます。
そこでドラムのパターンに、少しバリエーションを加えたくなりました。このパターンを複製して長くしてスネアとクラップを最後だけちょっと変えるだけで、以下のようになります。
おぉっ!いい感じ!このようなドラムにバリエーションを加えることをフィルインと言います。別名オカズ。ドラムに合わせてベースにもバリエーションを加えたくなりました。繰り返しかなと思わせといて、ちょっとだけ変えるのがイキ(というか私の好み)。
きらきら星はとても有名な曲ですが、ちょっと聴いたことのないアレンジバージョンができました。このように、思いつくままにいろいろ変えていくらでも試せるのがコンピューターでの作曲の醍醐味です。これが正解、というものはまったくないので、どれが自分の好みかで判断していきます。答えがないというのは、楽なようで実はとても悩ましいものですが、ぜひそこを楽しんでください。
さて次回は、この「きらきら星」の音を変えたり、もっと音を重ねたりして、曲をどんどん変えていきます。もっと悩ましくなります!お楽しみに!
「はじめてのガジェット」モード
なお、KORG Gadget for Nintendo Switchには、まったく作曲の経験のない人でも10分でオリジナル曲がつくれる「はじめてのガジェット」というモードがあります。今回紹介した曲づくりの流れを楽しめます。
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