小学生から高校生までを対象としたイラスト・プレゼンテーションスキルを競う子どものためのICT総合コンテスト「子どもみらいグランプリ2020」。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、14年の歴史をもつグランプリ史上初の「オンラインエントリー」による大会を開催いたしました。
「子どもみらいグランプリ」とは
「子どもみらいグランプリ」は、プログラミングを通して子どもたちのITリテラシーや論理的思考力、創造力を育み、「子どもたちの可能性を最大化する」その一助となることを目的とした大会です。本大会を通じて、子どもたちのICTリテラシーの向上や論理的思考・創造力・表現力の向上、プレゼンテーション能力の向上を目指してます。
2007年から始まって今年で14回目の開催となり、参加者は年々増加しています。昨年は、宮城県から沖縄県まで、各地から1500人が参加し、述べ2万人となりました。
今回も、バレッドキッズに通う生徒が、今年のテーマ「チャレンジ」に基づいた内容のイラスト・プレゼンテーションを作成し、その作品から審査される『作品点』と、YouTubeにアップした発表の様子から審査される『発表点』の合計点より、2020年の優秀者が決定いたしました。
受賞者と受賞作品(イラスト部門)
小学1・2年生の部
優勝:中村 今俐 池下教室(愛知県)/小2
小学3・4年生の部
優勝:上岡 愛美衣 尾鷲教室(三重県)/小3
小学5・6年生の部
優勝:丸井 海里 松阪花岡教室(三重県)/小5
受賞者と受賞作品(プレゼンテーション部門)
小学1-4年生の部
優勝:井高 颯太郎 岩成台西教室(愛知県)/小4
小学5・6年生の部
優勝:坂本 柚杏 浜松教室(静岡県)/小6
中学生の部
優勝:佐藤 光莉 志津川教室(宮城県)/中1
高校生の部
優勝:井上 聖羅 松阪花岡教室(三重県)/高2
大会審査員からのコメント
LOCON株式会社 代表取締役/つくし会幼児教室 副代表 石井 大貴氏
皆さんのプレゼンテーションを楽しく拝見させていただきました。ありがとうございました。今回のプレゼンに向けて、いろいろな準備と努力をしてきた様子が感じられました。
さて、これから皆さんがプレゼンテーションをする上で、僕から是非、おすすめしたいことが2つあります。1つ目は、これからプレゼンすることは、本当に自分にしか話せない内容なのか?自分だからこそ伝えられるアイディアなのか?をしっかりと自問自答してもらいたいということです。そのために、今回であれば、自分が心の底から楽しんでいること、誰よりも一所懸命取り組んできたことや、将来絶対に達成したいことをテーマに選び、話せば、人の感情を動かすことができるはずです。
2つ目は、どうすれば自分の話やアイディアを、人に上手に伝えられるか?をよく考えることです。どんなに面白い話や素晴らしいアイデアでも、人に伝わらなければ価値がなくなってしまいます。ですから、堂々とお話をしてください。姿勢良く、声や身振り・手振りは大きく。どうすれば人が楽しい気持ちになるのか?相手の立場に立って考えることも大切だと思います。
プレゼンの緊張や恥ずかしさはすぐに忘れてしまいますが、相手に伝わらなかった時の後悔はずっと残ります。後悔がないようにしっかり準備して、思いっきり自分を表現すれば、自分にとっても相手にとっても楽しいプレゼンテーションになるでしょう。
イラストレーター/しばざき としえ氏
イラスト部門の審査をした、漫画家のしばざきとしえです。世界中が新型ウイルスに翻弄される中、こうして皆さんの生き生きとした作品が集まったことを、本当に頼もしく思います。
今年で第14回目となる子どもみらいグランプリのテーマは「チャレンジ」とのこと。テーマに沿ったデジタル描画や作文、発表の形にまとめるといった過程の中には、たくさんの挑戦や学びがあったのではないでしょうか?チャレンジ=高く跳ぶには、まず地面を蹴る必要があります。実体験や、日々の暮らしの中で得たヒントを踏まえた作品ほど、力のこもった躍動感が伝わってきたように思いました。これからも“自分だけの気づき”や感性を大切に、新しいことにどんどんチャレンジしてください。期待しています!
ゲームプランナー・ゲームプロデューサー/大場 規勝氏
みなさん、プレゼンテーションの基本である話し方、ジェスチャーや表情など、きちんとした指導を受けていて、練習もしていることがよくわかり、好感がもてました。
高校生になると自分でアレンジして、オリジナリティを発揮しはじめているのも楽しめました。しかしながら、プレゼンテーションは手段であって、目的ではないということ。その内容(=目的)をきちんと伝えるのが大事ということを忘れないでほしいと思います。
バレッドプレス編集長/藤井 創
今回、初のオンラインコンテストと言うことで、いつもと違うやり方に戸惑った人もいたでしょう。人前ではなく、カメラの前でプレゼンをする。ふだん見慣れないこの光景に、変な感覚を覚えたかもしれません。しかし今、大人が家からビデオで会議に参加する時代、これが“新しい常識”(ニューノーマル)となる可能性もあります。そんなとき、このコンテストで経験したことが、もしかしたら役に立つかもしれません。
プレゼンに、「こうしなさい」という決まりはありません。見ている人が楽しめて、理解できて、共感できれば、どんな形であってもよいのです。せっかくいつもと違う環境なのですから、常識にとらわれず、いつもと違うプレゼンで、大人たちをあっと言わせてください。来年も期待しています。
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